サイレントセールスブログ

ストレスを取り除いたほうが売れる

営業というと、
どうしてもストレスを抱え込む仕事のイメージが強い。

以前、大学生を数人集めて、
営業のイメージについてアンケートをとったことがある。

就職を前にして、どんな印象を持っているのかを、
率直に聞いてみたかったのだ。

すると、

「ノルマが大変そう」

「売れなかったらどうしようか」

「お客さまに嫌われそう」

「残業がきつそう」

「いつも叱られているイメージ」

「無理に笑っている感じ」

など、ほとんどがマイナスのイメージだった。

これは、どういうことかというと、

ドラマなどで出てくる営業マンを見て
そう感じているようなのだ。

それはある意味、仕方がない。

職業としての営業に触れる機会がなかったからだ。

学校でも教わらないし、教科書にも載ってない。

試験もなければ、参考書もない。

それを就職するときに、

「君は来年から営業だから」

と言われているだけ。

未知なるものに対しては、
ネガティブな感情になるのは人として当たり前のことである。

さらに実際に営業の現場では、こんな声が聞こえてくる。

「もっと緊張感を持って仕事をしろ」

「お客さまの前でヘラヘラするな」

「今日中に絶対に売ってこい!」

「気合いを入れていけ!」

いつもピリピリしていて、気が抜けない雰囲気だ。

緊張しているということは、ストレス状態でもある。

もちろん、ある程度の緊張感を持つというのは、
仕事に取り組む上で大切なことだ。

しかし過度な緊張は、かえって仕事を妨げる。

とくに営業というのは、対人の仕事である。

こちらの感情以上に、相手の感情で仕事の成果が左右される。

目の前の営業マンがガチガチに緊張していたら、
客視点でどう思うか?

その場の空気も重くなり、
緊張がこちらにも伝わってきて、
素直に会話もできなくなる。

緊張していれば、
お客さまのちょっとした態度やしぐさも見落としがちになる。

観察力が鈍ってしまう。

また、相手のなにげない一言が、キーワードになることもある。
それを聞き逃してしまうのは致命的だ。

自分の言葉に意識が向き過ぎていると、
相手の言葉への感度が鈍る。

これらも緊張することの弊害だ。

そこで、一度自分の営業を見返してみることをおススメする。

一日のうちでどんなときにストレスを感じているかを、
チェックしてみるのだ。

・朝から上司に小言を言われるとき

・お客さまの前で緊張してしまうとき

・売れずに帰って叱られるとき

いろんな場面があるだろう。

そのなかで、ストレスを無くすことを考えてみる。

どうしたら、朝から上司に文句を言われないようになるか?

→ こちらから今日スケジュールを伝えて意見をもらう

→ 朝は、顔を合わせないようにする

→ 今日持って行く企画書を確認してもらう

いろんな方法が見えてくる。

そのなかで、できそうなものからやっていくのだ。

そうして、一日の中のストレス時間を減らしていく。

売れずに帰ってくるのがストレスだとしたら、

→ でも見込み客が1件できた

→ 売れないときの事例が増えた

→ お客さまの率直な意見が聞けた

という見方もできる。

そもそもストレスというのは、
気持ちと結果がズレていることが多い。

思っている通りにいかない。

想定外のことが起こる。

こちらの意見が通らない。

このバランスをとることは、
精神安定的にも大切なことだが、
それだけではない。

実際の仕事にも大きく影響する。

上司に叱られないようにするためには、
何かしらの工夫が必要だ。

そしてその工夫とは、売れるための工夫にもつながってくる。

そもそも売れていれば上司は文句を言わない。

そこにベクトルを向けてみる。

どうすれば、上司に叱られないか。

もっと言うと、どうすれば上司からほめられるか。

結果的に認められれば当然ストレスは減るし、
社内での居心地も良くなってくる。

企業に勤めている以上は、
まわりの人との関係も重要だ。

お客さまに認められるのと同時に、
社内からも認められるようになりたい。

そう考えていくと、
自分がどうすれば売れるようになるのかに
きちんと向き合うようになる。

工夫や試行錯誤が生まれる。

営業マンが売れるようになるためには、
この試行錯誤の時間が必要だ。

自分の日々の生活の中からストレスを取り除こうとしてみよう。

そして、小さなストレスからつぶしていこう。

それが結果的に売れる営業マンになるためのルートだと
私は考えている。