サイレントセールスブログ

試しにやってみるところからビジネスは始まる

がっちりとプランを固めて、
かっこいいパンフレットを印刷し、
オシャレなオフィスを賃貸し、
法人登記して会社をつくる。

ビジネスはきっちりしていないとダメだと思うと、
それだけでハードルが高くなってしまう。

いまニュースでは老後のために2000万円の貯金が必要かという
話題になっている。

いずれにしても退職したら年金だけでは快適な生活が難しいという試算が
その根拠らしい。

(ざっくりの情報だが)

すると、副業とかスモールビジネスとかの話題になってくる。

でも、ほんとに長続きするビジネスというのは、
儲かるかどうかよりもムリなく続けられるかどうかだと思う。

儲けを前提に考えると、
どうしても、不慣れなことを自分に強いてしまいがちになる。

ブログを毎日書いて集客しようとしたり。

セミナー講師になるべく、話し方を習ったり。

手当たり次第に勉強会に参加するなど。

もちろん悪くはない。

悪くはないのだが、強制的に続けること自体が不自然だということだ。

儲かるかどうかの基準よりも、
楽しく続けられるかどうかで考えてみる。

その延長上にビジネス化をイメージしてみる。

たとえば、我が家のまわりには楠(くすのき)がたくさんある。

この木は削ってみるとほんのりと良い香りがする。

そして、虫よけの樟脳(しょうのう)の原料でもある。

と考えると、この木で小さな彫り物を作って玄関などに置くと、
香りとともに防虫にもなるグッズができそうだ。

時間があるときに、部屋でちょこちょこと作ってみようと企んでいる。

これは、自分自身の楽しみでもあるし、

ひょっとしたら売れるかも!というもうひとつの楽しみも出てくる。

「そんなの売れるかどうかわからないよ」

そんな意見もあるだろう。

もちろんだ。

そう思うならやらなければいい。

確実に儲かることだけをやればいい。

それが自分に合っているのなら最高だ。

しかし世の中に出回っている「儲かる仕事」というのは、
たいていは面白くないものだ。

そもそも面白くて楽に儲かるのなら、
人に教えずに考案した人が独占してやるだろう。

バイトもそうだ。

賃金の高いものほど内容がキツイ。

どっちを取るかである。

その点、自分の好きなことというのは、
内容はキツくない。

むしろ時間を忘れてずっとできる。

私なども、もっと歳をとったら、
のんびり釣りをしながら、
それがビジネスになったらいいなと密かに考えている。

副業というのは、
そういうところからはじめてみるといい。

最初は儲けなどなくていい。

楽しく続けられるだけでいい。

続けることがポイントだ。

ちなみに今書いているメルマガも、
もう10年以上も続けている。

最初はこれで一山当てようなどとは考えてもいなかった。

なにか情報発信をしたいなという欲求からスタートしたのだが、
いまとなっては、私のビジネスには欠かせないツールになった。

それでも、続けて来られたのは、
週に1回これを書くのが楽しいからだ。

たまに「よく書くネタがありますね」などと言われるが、
それを探すのももはや習慣になっているので、
苦労したことはない。

ネタ探しも楽しみのひとつになっているようだ。

私がよく使うのは、

「小学3年生のときに好きだったことは何ですか?」

という質問だ。

この意図は、

儲かるかどうかを考えずに、
純粋に自分が好きなことは何だったのかを
思い出してもらうというもの。

その頃に好きだったことというのは、
大人になっても通じるものだ。

むしろ過去にあきらめてしまったことでも、
大人になってからできることもある。

まずはそれを集中してやってみる。

そして、カタチになったら試しに売ってみる。

それはモノでもいいしノウハウでもいい。

好きが高じて仕事になったというのが理想ではないだろうか。

退職後の仕事を考えているのなら、
まずは、自分の引き出しの中から検討してみることをおススメする。

老人になって好きなことをやっている人は、
カッコいいと思う。